11月8日 朝 帳場さんにあいさつをして 結局 となりに住むおじさんのなまえもわからないまま その思いを大切にポッケにいれて
ドヤを出た
さわやかな晴れ でも 風が冬 寿町をでて 冬がくる ビーサンいいかげんさむい
センターでスーさんと待ち合わせて スーさんのドヤにいく みずちゃんとふたりで いく
少しどきどきしているけれど おだやかなきもち
スーさんが自動販売機でお茶をかってくれる そしたら もう一本当たった ラッキィ池田
ドヤは、入り口からして 人の気配むんむんだ おじゃましますってかんじ もりもりだ
エレベーターがあるドヤ きれい 沢山の扉 その数だけの いのち
スーさんの部屋は 予想通り こざっぱりと 綺麗だった
三人で きちんと落ち着いて会話をするのは はじめてかもしれない
いつも センターで まわりにだれかいる そういうとき スーさんは まわりのひとのことばかり話す 笑ってる いつも笑ってる
でも たまにスーさんが なにかにじっと耐えているような顔つきで下を向いているときがあることに気づく 嵐のような なにかを ただじっと耐えているような表情
スーさんと はなす スーさんの 話を聞く むかしのこと 女のひとのこと 今のこと
生きてきた こと
言葉にはとうていあらわせそうにない 沢山の静かな感情が静かにわたしのなかを渦巻く
重さ 生きてきた重さ 支えきれそうもない 重み
そんなアンバランスなわたしとスーさんのあいだに 絵を 置くんだ
絵がなにかを解決するとも思わないし 偉そうなたいそうなもんだとも思わないし
なんもかも オッケーっしょ なんて当然いえないけど
やっぱり ◎がいい ◎にしたい 一瞬の永遠を 共有したいよ
スーさんの部屋には 机の上に マリア様がいた そのまわりの空間一帯が なんとなく聖域のようだった
わたしの絵は すっと そこに収まった
遠い風景の絵 きれいな空や はてしない景色 人間のちいささとか 理を 一瞬であらわしてしまうような はてしない景色が この世界にはいつもある
人がそれに普段 気がつけないだけなんだ
スーさんは 沢山放浪してきて 沢山の景色 みてきた きっとわたしなんかより たくさんの理を きちんと体感していると思う
それでも 人の中にいる 寿にいる それは 選択肢の問題もあったのかもしれないけれど
でも、やっぱり人は うーん 。うん。うむ。 まあいいや。
そういう気持ちのようななにかを絵に描いた
その 絵がすっと 聖域になじんだ しんちゃんと私だけの場所 『森林浴場』のように
スーさんだけの場所 『聖域』の風景に わたしも一瞬だけ 入り込めた気がした
絵は これからどういうふうに そこで育つかな
静かな感動が ずっとある
しんちゃんのときとは違う みずうみ みたいな 感動です
そのあと センターで まえちゃんや 他のひとたちにおわかれをして
またなっ ていって
しんちゃんとスーさんと 石川町駅の餃子の王将でごはんをたべて
寿で別れた
歩きながら 「またな!!」「またね!!」って笑った
全員 颯爽と 歩いて それぞれ帰った
寿という エターナル タイム
これからもあちこちで それを見つけて シンプルに伝えて 共有していくぞ
そういう 絵を かきつづけるよ
なにがあってもぜったい やめない。
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