2011年9月21日水曜日

台風のあいだ

今日は一日ぶりに寿ただいま
午前から雨 視察で直島のひとたち みにきた 狭い部屋でおもてなし
お昼を橋本さんと中華る
河瀬直美のはなしした なんだかとても面白かった 
外に出ると 雨が強い 風がせめてくる
しかし不思議と おだやかなきもち 部屋にもどって 雨と風の音 耳をすます
あ、絵を描くときだ と思う
雑念が消えて しんとした水面に ぽちゃんと 波紋がひとつ どこまでも広がってゆくようなきもちになる
外の風のうなり 雨がたてよこななめに降るのを たまにみる 
テレビをつけてみると まるで大事件のように台風の報道 傘がさかさまになって千鳥足のひとたちの映像 笑った
不思議とわくわくしている しんちゃんからメールが来て 大丈夫?と言われたから
わくわくしているよ というと ガキか!災害対策等大変なんだぞ と言われた
長崎に住んでいた時 台風は毎年必ずきてた 学校が休みになったり 家でひっそりろうそく用意したり わくわくした
その記憶がひさしぶりに蘇ったけど 災害対策等、大変ですよね ええ

そのしんちゃんについて。 しんちゃんは 寿町の住人です。私が去年寿にきた時から
センターのあたりにいるのは知っていたし しゃべったこともあった
けど メールをやりとりするような仲ではなかったのです
今年の寿合宿で 新メンバーはほんとうにみんな アッパーだった わたしたちが去年できなかった 寿の住人との 名前のわかる ほんとうにともだちに たくさんなっていったんです そのおかげで 私も たくさんはなしをできるようになった
寿という町の認識が 一段階深まった
もういまは、寿に対するへんてこな気持ちはほぼないんだ
それもこれも これはどこだって同じ ともだちができたからだと思う
わたし 星野道夫さんすきなんですけど 言ってたよ 星野さん
知らない土地の風景を自分のものにするためには 人を介在する必要があるのではないかって
そこにいる人を好きになってはじめて 風景が深みを帯びてくるって
そういう事かな?
そういうわけで 今回の滞在のはじめから しんちゃんには 遊んでもらっている
しんちゃんは 毎日メールくれる 
しんちゃんは 優しい しんちゃんは 寿を 肯定している 生きることを 肯定している
そのしんちゃんは今日 台風だったけど 自主的にやっている 寿パトロールで
センターもみまわってきたらしい
センターには アオカンのひとたちがいつも酒を飲んでいるけれど
今日はどうしているかなー とわたしも思っていた
しんちゃんはみにいって みんなどこかに避難していたよ って教えてくれた
夜中にもいちどみにいってみるって
なんて安心な町なんだ
組織なんてなくても 人は個人の思いで 町をつむいでいけるんだね
東北にいったときを思い出す 東北と寿 似ていると思う
うむ もっと考えてみよう ゆっくり

そういうわけで 今日はたくさん絵を描いた もんもんもん と ためこんできたものを
少しずつ 絵の中にぎゅむぎゅむいれこんで エネルギーにするのだ
それを 寿にどーん!
いやがんばるまじで

きょうひさびさに相撲みちゃった 

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